システムクラッシュやハードウェア障害が発生した際に、データの損失を防ぎ、システムを一貫した状態に復旧させるための仕組みが必要となります。この問題を解決する中核的な技術が追記ログベースのアプローチです。ここではログがどのように解決するのかを解説していきます。
ログによりデータベースの耐障害性が向上する理由
ログが耐障害性を向上させる理由は、インデックスデータ構造の更新とログの書き込みという2つの操作を分離し、ログの書き込みを先行させることにあります。従来のインプレース更新では、インデックスデータ構造を直接変更するため、更新処理の途中でクラッシュが発生すると、データが中途半端な状態で残り、整合性が破綻してしまいます。