質問リスト(黒塗りあり)
質問リスト(黒塗りなし)
① 年齢
20代後半
② 性別
男
③ 現在の職種と仕事内容
フルスタックエンジニア
④ 現年収(年収の内訳も是非)
1250万円(全部込みで)
⑤ 月残業時間
自分のチームは結構ある。
⑥ どの企業の情報を提供して頂けますか?
Amazon Japan
⑦ 各企業の面接は何ステージに分かれてますか?それぞれのステージで何を評価されていたか教えてください
- オンラインのコーディングテスト(2問、Easy + Medium)とアマゾンで働いた場合を想定したシミュレーションテスト
- Phone call でコーディング面接(Medium)+行動面接
- 3連続のコーディング面接+行動面接 基本的にはコーディング面接45分、行動面接15分です。
3連続面接のうち1つは典型ですがHardレベルのアルゴリズムとデータ構造が出題されました。残り2つはミニサービスの設計および実装のような感じです。
Hardの問題はそもそも知っていたので完璧に答えられたのがおそらくプラスになったのではないかと思います。
⑧ 面接ではずばりどんな質問をされましたか?隠した方が良いところは黒塗りにするのでご安心ください。覚えている限り箇条書きでお願い致します
- コーディングテストは確か2問合わせて70分だったと思います。具体的な問題は覚えてないです。
- 行動面接(アマゾンのリーダーシッププリンシパルに基づいて聞かれる)
- チームメンバーの対立したときの経験
- 今までで一番苦労した経験
- ハードレベルの問題は動的にミディアンを求める問題です。2つのヒープを使ってうまくやりくりする必要があります。丁寧な場合わけも必要で、初見で思いつくのは結構難しいかと思います。(ここは非公開でお願いします)
- 何かのトランプゲームを実装する問題も出題されました。
⑨ オファー額を教えてください
1050万円(全部込みで)
- 基本給 + 固定残業代: 7,890,000円
- サインアップボーナス + RSU: 約250万円 年ごとにRSUの割合が増え、サインアップボーナスが減る。合計額はほぼ変わらない。
⑩ 面接対策でやった事を教えてください。また何を準備すればオファーが出るでしょうか?何を評価されてオファーが出たのかも教えていただければ。
LeetCodeを英語で解説しながら解く訓練を結構行いました。また友人と面接練習もしたりしました。
⑪ 面接官として、どんな人は取りたい、どんな人はちょっと採用が難しいかなと思いますか?面接官の経験がなければ想像でも構いません。
どんな人を取りたい
- 新卒であればコミュニケーションが取れる方でCSの基礎がしっかりしている方です。
- 中途の場合は上記に加え開発実績を吟味します。
採用は難しい
- 取りたい人の逆
⑫ 次転職するならどんな会社
国内ならGoogle、Indeed
⑬ 世の中にぶちまけたい事があればなんでも
アマゾンは結構冷酷な会社です。相当ビジネスよりな文化が根付いています。またチームによって労働のブラック度の当たり外れの差が大きいです。
⑭ シミュレーションテストについてもう少し教えてください。例でもいいのでどんな問題を想定した方が良いか教えてください。
コミュニケーションと物事への対応をシミュレーションします。
例えば、あなたは部下からこのようなメールを受け取って、それが部下の失敗を伝えるものだとしてどのような返信しますか?で返信メールの選択肢が与えられて選ぶ感じです。
⑮ 知らなければ想像で構いません。Amazon Japanだとジュニア(SDE1)、ミドル(SDE2)、シニア(SDE3)どのようなレンジで給与を貰えるんでしょうか?
ボーナスやRSU込のトータルで以下記入します。
- SDE1: 1000 - 1300
- SDE2: 1500 - 2500
- SDE3: 3000以上
⑯ 今の会社、入る前と入る後で印象が変わった事を教えてください
特にワークライフバランスの印象が異なります。入る前は外資ということもあっていいと思っていたのですが、さまざまなレビューサイトである様に仕事量が多く、またオンコールがきついです。
⑰ まだ社会人歴数年目だと思いますが年収高いですよね。大学時代を振り返り、何をやっていたので今の年収を得ていると思いますか?
大学院からCSを専攻したことと、競技プログラミングを趣味程度にやっていたことが大きいです。
⑱ 答えられたらで良いのですが?日本にいるチームメンバーの大体何%が日本語話者ではないんでしょうか?
約7-8割は日本語がネイティブでは無いです。ただ日本語でコミュニケーションを取れる割合だと全体で半々くらいです。
⑲ Amazonは結構冷酷な会社と思う理由をもう少し詳しく教えてください
チームにもよりますが、私のチームではデッドラインを厳しく管理するチームでした。それなのにチームのタスクはシニアやミドルレベルの人を基準とした工程で計算されるためジュニアのエンジニアは残業をして無理矢理終わらせる必要がありました。
また終わらせたとしてもプラス評価にならず、マイナス評価にならないだけです。そのためジュニアには冷たかったです。ただ私のチームではジュニア以外の方も扱いに不満を持っていました。
⑳ サカモトにはよく「どのくらい英語話せたら外資のソフトウェアエンジニアとして大丈夫ですか?」という質問が来ます。ここについて思うことがあれば何か教えてください
入社が目的であればそれこそTOEIC600くらいでも十分過ぎると思います。どちらかと言うと英語を話そうとする意欲が大切です。
ただしマネージャークラスを目指すとなると完全に話が変わります。TOEFLibtで100くらいは最低限でも必要レベルだと感じます。(実際にスコアを提出する必要はないです。体感としての英語のレベルの話です。)
㉑ 「結構残業がある」との事ですが、これはどこにその理由があると思いますか?タスクの量なのか?責任範囲が大きいのか?
19と同じです。
㉒ Amazonで働いて一番驚いた事を教えてください
16と19がまず驚いたこととしてもあります。他にはほぼ全ての使用ツールがインターナルツールであったことです。
余りにその種類が多く、何かを開発したいたびにそのツールのドキュメントを読む必要があります。またレガシーとなっているものも多く、管理が煩雑です。
一方で私のチームではジュニアにもシステムデザインのドキュメントを作成させたりしたのでこちらはとても大変ですがいい経験となります。
㉓ みなBigTechがどのように開発を行っているのか気になっていると思います。例えば社内ツールが多いとか、話せる範囲で良いので、何かここは特別だなと思う事があれば教えてください
22と同じです。
㉔ 学生時代を思い出して下さい。周りのソフトウェアエンジニアを目指す方々の中でどんな企業が人気だったんでしょうか?
- Google, Indeed, Amazonがこの順でスリートップでした。
- 後はライン、メルカリなども人気でした。
㉕ AmazonといえばOLPがとても有名ですが、これは実際の業務でも運用されているんでしょうか?
いいえ、ほぼ関係ないです。
㉖ エンジニアの知識だけ消えた状態で大学1年生に戻ったとして同じような外資のソフトウェアエンジニアを目指す道を辿りますか?
はい。
㉗ 最後に、LeetCodeのモチベーションを保つ良い方法があれば教えてください
まず、向き不向きがあります。leetcodeといっても競技プログラミングと余り変わりません。競技とあるように頭の良さを競いあい、相手からレートを奪うのが楽しいと思ってる方が向いてます。適当な動機を自分で作っとけば大丈夫かと思います。私もこちらのタイプです。もちろんAtCoderとかで大した成績を残している訳ではありませんが、この様なことが快感だと根本的には感じるタイプです。
そうでない方は就活のためと割り切った方がいいです。ただ上記の様なタイプに自分を持っていくことも難しいですが可能です。とにかくコンテンストに根気よく継続的に参加してください。そうすると稀に時間ギリギリに問題が解けて、いつもより高い順位が取れることがあります。その快感は実際に体験しないとわかりません。それを得られたら後はその快感を追い求める様に精進しましょう。飛躍的に実力がついていきます。(黒閃みたいなものです笑。最初はまぐれでもなんでもいいので一度その快感を体験しましょう。数学とかの問題で不意に解けたときの感覚と似てます。)